SWELLのインストールで「アップロードされたファイルが php.ini の upload_max_filesize ディレクティブを越えています。」とさくらサーバーでエラーが出た場合の対処法

WordPressで人気の有料テーマ「SWELL」をインストールしようとしたら、こんなエラーメッセージが出て戸惑ったことはありませんか?

「アップロードされたファイルが php.ini の upload_max_filesize ディレクティブを超えています」

このエラーが表示されるのは、サーバーの PHP 設定で「アップロードできるファイルの上限サイズ」がテーマファイル(あるいはプラグイン・画像など)よりも小さく設定されているためです。

特に、さくらサーバーでは初期値がかなり小さいため、SWELL のような比較的容量のあるテーマをアップロードする際に詰まることがあります。

そこで、今回は「さくらサーバー」を使っていて、SWELLをインストールする方へ向けて、手順+注意点を初心者にも分かるように解説します。

目次

1.エラーが出たら知っておきたい3つの数値

さくらサーバーでは、これらの設定を「スクリプト設定 > php.ini設定」から変更可能です。

まずさくらのコントロールパネルにログインをして、「スクリプト設定」>「php.ini設定」に移動します。

次にphp.iniファイルパスの中身を以下のように書き換えます。

php.iniファイルパスの中身

memory_limit = 15M
post_max_size = 12M
upload_max_filesize = 10M

php.iniファイルパスの中身を上記のように追記すればSWELLをさくらサーバーでアップロードできます。

ちなみにですが、設定にはルールがあります。

memory_limit ≥ post_max_size ≥ upload_max_filesize

テーマファイルをアップロードできないときは、upload_max_filesize がテーマのサイズより小さいことが原因です。例えば「SWELL」の ZIP ファイルが 6MB程度という報告もあります。

  1. memory_limit:PHPスクリプトが使える最大メモリ量
  2. post_max_size:フォームから送信できる POST データの最大容量(画像・テーマファイルのアップロードもこの枠内)
  3. upload_max_filesize:ファイル単体のアップロード上限サイズ

ちなみにそれぞれの項目には上記のような意味合いがあります。


2.さくらサーバーでインストール後の手順

さくらサーバーでSWELLのアップロードをしたら、以下の手順でWordPressにSWELLをインストールしましょう。

SWELLをインストールする
  1. WordPress 管理画面へ戻り、「外観」→「テーマ」→「新規追加」→「テーマのアップロード」 から SWELL の ZIP を選び、「今すぐインストール」します。
  2. インストール・有効化ができたら、元の値(または別の必要な値)に戻しておきましょう。追記した値を消して「保存する」だけでOKです。
    • なぜ戻すか?不要に数値を大きくすると、サーバーの共有環境では不具合の原因になったり、別の制限に引っかかることがあるためです。

    3.なぜ「一時的に設定を上げて、終わったら元に戻す」が良いのか

    SWELLをWordPressにインストールできたら、元のphp.iniに追記した内容を削除してもとに戻しておきましょう。

    元に戻しておく理由は以下の理由です。

    php.iniファイルを元に戻す理由
    • テーマやプラグインのインストール/更新時だけ一時的にアップロード容量を確保し、それ以外では標準値に戻しておくことで、共有サーバー環境での安定運用に役立ちます。
    • さくらサーバーのマニュアルでも「設定値をむやみに大きくしないでください」との注意があります。
    • 必要な時だけ変更し、不要になったら戻すことで「設定変更忘れ」によるトラブルも避けられます。

    上記の白い部分を最初の状態に戻して、「保存する」をクリックして終了です。


    4.よくある疑問とポイント

    どれくらい上げればいい?

    SWELL の場合、6MB 程度のファイルが報告されています。 なので、例えば10 M 程度にしておけば安心です。

    設定反映されない / 変えたけどまだエラー

    PHP のバージョンやモードによって「設定のみ反映/規定値を無視」などの扱いが異なります。PHP8 以上を用いることで書いた設定が反映されやすくなります。

    どこに書けばいい?

    コントロールパネル → スクリプト設定 → php.ini設定 のテキストエリアに直接追記します。

    設定後すぐ反映される?

    保存直後に有効化されることが多いですが、WordPress 側でアップロードサイズ表示を確認しておくと安心です。

    5.まとめ

    まとめ
    • エラー「アップロードされたファイルが php.ini の upload_max_filesize ディレクティブを超えています」が出たら、ファイルサイズ上限がテーマ/プラグインのZIPより小さいことが原因です。
    • 「さくらサーバー」では、コントロールパネルより memory_limit/post_max_size/upload_max_filesize を調整できます。
    • SWELL のインストールにあたっては、例えば「memory_limit = 15M」「post_max_size = 12M」「upload_max_filesize = 10M」を設定し、インストール完了後は追記を消去して元に戻すのが安心な流れです。
    • 共有サーバー環境では、数値を必要以上に大きくしすぎると逆に不具合や制限の原因となるため、「必要な時だけ設定を上げる」運用がおすすめです。

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